本当の生ものと同じく、保管方法を間違えると、とたんに寿命が短くなってしまいます。
そこで今回、専門メーカーとして、シャトルの正しい保管方法や寿命(使用期限)についてお話させていただきます。
という疑問をお持ちの方は、ぜひお読みください。
シャトルの正しい保管方法は「筒に入れて縦向きで温度・湿度の変化の少ない場所に保管する」です。
少しイメージしにくいですね。そこで、具体的なNGの例をいくつか紹介します。やってしまっていないかチェックしてみてください。
というような保管は良くありません。
バドミントンのシャトルはコルク部分が下を向くように立てて保管しておくのが正解です。
横にしたままにしておくと、シャトルの羽根が変形する恐れがあります。もちろん、変形するとシャトルは正確に飛ばなくなります。上下逆さまもNGです。
また、ノック用のシャトルを無造作にカゴに入れたままにしているケースもありますが、本来は筒に入れるべきです。
もちろん、量が多くていちいち片付けていられないというのもあるので、絶対条件ではありませんが・・・一応覚えておいてください。
バドミントンのシャトルは、天然の水鳥羽根を使っているため、温度変化や乾燥に非常に弱いです。
リビングのエアコンの風があたる場所だったり、直射日光があたる窓際は、保管場所として良くありません。劣化がすごく早まります。
また、湿気やカビにも弱いので、洗面所などの水回りに置いておくのもNGです。
家でシャトルを保管する場合は、納戸や玄関先など、なるべく湿気がなくエアコンの影響が少ない場所に置くようにしましょう。
毎週練習があるからとシャトルを車に置きっぱなしにしていませんか?
車の中は、屋外以上に温度変化が激しい場所です。特に真夏は絶対にシャトルを放置しないでください。
車内の温度は55度を超え、ダッシュボードなど直射日光が差す場所では、70度を超えることもあるそうです。
そこまでの高温になると、生卵がゆで卵になるように、水鳥の羽根も元の性質を維持できません。
どんなに面倒でも、使わないときはキャップをしっかり閉めておきましょう。
開けっ放しにしておくと、筒内の温度や湿度も変わりやすいし、カビも生えやすくなります。
また、「逆入れ」の原因にもなりかねません。
シャトルを両端から入れてしまうというトラブルです。次取り出すときに羽根が筒に擦れてバサバサになってしまうので、大きなロスにつながります
さらに、逆入れしたシャトルの上から、他の人がどんどんシャトルを押し込んで、ちょうど半分ずつが向かい合う形で収納されてしまうという事例もあるようです。
キャップはしっかりと閉めておきましょう。
—
以上が、間違えがちなシャトル保管の例です。もしやってしまっていたら見直してみてください。
では、次にきちんと保管したシャトルは「どのくらい使えるのか?」を見てみましょう。
バドミントンのシャトルは、概ね製造後3ヶ月くらいから徐々に劣化がはじまります。
それから少しずつ水分や油分が抜けて耐久性が下がり、大体、半年くらいで劣化を体感するレベルになってきます。
ですので、使用期限は半年と言いたいところですが、少し注意が必要です。
一般的にバドミントンのシャトルは製造してすぐ消費者のもとに届けられるわけではなく、工場やメーカーの倉庫、お店などで在庫として保管されます。それを考慮すると、購入時から3~4ヶ月、だいたいワンシーズンが使用期限の目安です。
■ シャトルの耐久性と使用期限のイメージ(例)
こうした特性があるので、シャトルの買いだめはあまりおすすめできません。
春と秋、年に2回使えるスピード番号3番や4番ならまだしも、真夏用2番や真冬用の5番をセールで安いからと「来年用」に買うのはNGです。
見た目は大丈夫そうでも、水分油分ともに減っているので、スカスカですぐ羽根がちぎれたり折れたりします。
基本的には、スピード番号に合った季節までが消費期限。シーズン内に使いきるようにしましょう。
先ほどお話したとおり、シャトルには使用期限があります。
ただし、箱に書かれているわけではありませんので、長期在庫品をつかんでしまうと買った時点ですでに劣化が進んでいるシャトルだということもあり得ます。
1箱(10本)で2万円以上の出費になるので、痛いですね。
特に、量販店や回転の少ない専門店で、棚に積まれているシャトルは要注意です。また、あまり人気のないシャトルも長期在庫品の可能性が高くなります。
使用期限のことを考えると、シャトルが良く出ている店で、定番の人気シャトルを選ぶというのがベターです。
ちなみに、私達RSLは直販メーカーです。
自社工場で作ったシャトルは、お店を介さず自分たちの手でお客様に届けています。
図の通り、製造して消費者に届くまでが圧倒的に早いメリットがあります。ご参考に。
最後に、よく言われているシャトルを長持ちさせるための方法についてお話します。
「霧吹き」で水をかけたり、「スチーム」を当てたり、というものです。
これらの方法は、シャトル専門メーカーとしてはおすすめできません。
シャトルが重くなって飛びすぎますし、追加した水分が均一に吸収されないため、動きがすごく不規則にもなってしまいます。
そもそも、水鳥の羽根は撥水性の高い素材です。羽根に上手く水を吸わせるのは難しいのではないでしょうか。
ラケットに当たった瞬間、水しぶきが顔に飛んできたという話もよく聞きます。
シャトルの耐久性が低下する理由は、水分だけではありません。民間療法的な対応で、シャトルの飛行性や集中度を落とすのは止めましょう。
—
さて、シャトルの保管や使用期限についてお話しましたが、いかがでしたか?
決して安い買い物ではないバドミントンのシャトル。少しでも長持ちするよう保管にも気を配り、大事に使ってくださいね。
中でも頭が痛いのはシャトル代ではないでしょうか。バドミントンのシャトルは結構な消耗品なのに決して安いものではないですから。
そこで今回、学校の先生に向けて、シャトル選びで失敗しないために気をつけるべきポイントを5つまとめてみました。
という先生におすすめです。
ぜひ、最後までお読みください。
安すぎるシャトルは決して予算の節約になりません。
羽根が良くありませんし、作りも粗くすぐ壊れて使用量ばかりが増えるからです。
また、ブレが多く飛行性も悪いので、練習効果も落ちてしまいます。
せっかく生徒が一生懸命練習しても、試合で勝てないのはあんまりですね。
さて、「いくらくらいのものが格安シャトルか?」ですが・・・
1本、税込みで2,800円以下のものは格安シャトルと見なして良いでしょう。
バドミントン競技(の練習)に使えるレベルの羽根を使用し、検査など品質に関わる工程を省略せずシャトルを製造すると、今の時代、どうしても市場価格は2,800円ではおさまりません。
ちなみに、私達RSLは
しているメーカーです。シャトルのコスト構造は完全に把握したうえで発言しています。間違いありません。
バドミントンのシャトルは安さを求めすぎると失敗するので注意してください。
また、こんなデメリットも・・・
と、時間的なロスも大きいです。
限られた予算と、忙しい先生の時間、どちらも無駄にしないでください。
高いシャトルと安いシャトル、具体的に何が違うかを押さえることも大切です。
結構、思い違いをされている先生も多いですから。
シャトルの値段の違いは主に「羽根のグレード」によるものです。
高グレードな羽根ほど曲がりが少なくヨレもないため、いわゆる「飛行性」が良いシャトルに仕上がります。
ブレずにまっすぐ綺麗に飛び、癖なく自然な軌道を描きます。
同様に「耐久性」も良いのか?というと、実は・・・そうとも言えません。
ある一定水準を超えると、羽根のグレードと耐久性の関連性は低くなってきます。もちろん、多少の差は出ますが、飛行性ほどの差はありません。
ですので、初心者が多い部で高いシャトルを使うのは少しもったいないと思います。
高いシャトルは、微妙な力加減や回転をコントロールする必要があるレベルに達してから使えば良いでしょう。
シャトルの価格帯は部員の競技レベルに応じて選ぶこと。これが予算を有効利用するひとつのポイントです。
ちなみに「安い」といっても、1本3,500円前後から上の中~上位クラス練習球です。
有名メーカー品でも、下のクラスは格安シャトルとあまりかわりませんので注意してください。
なお、RSLは競技(練習)用しかラインアップしていないので、どれを選んでいただいても大丈夫です。
たとえ激安シャトルでも、「耐久性抜群」などと書いてあると気になるものです。
でも「意外な当たり」は絶対にありませんので、宣伝をスルーできるよう真偽を見抜く知識は持っていた方が良いと思います。
本当におかしな宣伝は多いですから。
↓↓↓
どういう条件で比較したのか疑問です。同じ水鳥シャトルで、耐久性が2倍も違うというのはあり得ません。
これもあり得ません。自社製造・世界最大・ダイレクト発送と、論理的にもっともコストを抑えられるRSLでも半額にはなりませんので、小規模メーカーには不可能です。
実はものすごくアバウトな説明です。検定球といっても練習球以下のシャトルもありピンキリですから。検定球のイメージを利用した広告です。
値段的に絶対高級羽根は使えないシャトルに、こうした説明が付けられていることも多いので注意してください。
いくら黒ガチョウの羽根が丈夫でも、漂白(脱色)のダメージで耐久性は確実に落ちます。黒ガチョウの羽根は中国で出回っている非常に安価な素材です。
たしかに、原毛(未加工の水鳥羽根)は耐久性を左右します。ただし中国の原毛市場は開放されておらず、誰でも入れるわけではありません。日本企業がこだわるのは難しいのが現実です。
独占契約となると、相当なシャトルの取引が必要となります。日本企業でそれができるのは、トップクラスの流通量がある超大手メーカーくらいです。
何が独自開発なのか分かりません。RSLでも過去数々の製造依頼を受けて来ましたが独自開発は聞いたことがありません。もし本当に独自仕様で作るとするなら、かなり割高になるでしょう。
まれに日本人が技術指導したという説明がありますが、あり得ません。日本ではシャトル工場がありません(※)から指導のしようがありませんので。
※ 例外的に最大手企業の工場はありますが、ごく限られたシャトルのみの製造。
これらの宣伝が意図的なものでないことを願いたいです。シャトルに関してはほとんどのメーカーが外注(=買付け)なので、もしかすると製造元に言われたまま、こうした的外れな宣伝をしてしまっているのかもしれません。
いずれにせよ、真に受けないように気をつけてください。
バドミントンのシャトルは地域のスポーツ店で買うより、ネット通販の方が有利です。
同じ製品なら、ほぼ確実にネット通販の方が安いですから。
さて、いくらネットの方が安く買えても、部活用なので公費が使えなければなかなか利用しにくいですね。
ネット通販は、システム上、細かい個別対応ができないところもありますので注意が必要です。(Amazonや楽天など)
かならず、公費利用について出来るかどうかチェックしましょう。
ちなみにRSL公式直販ストアでは、
ほぼすべての公費対応が可能です。
詳しくは下記の学校専用ご利用案内ページをご覧ください。
部活シャトルでもっとも失敗しない方法は・・・
「みんなが使っている」シャトルを使うことです
選び方としては消極的で、多勢に流されている感はあるかもしれませんが、シェアが高い=多くの学校で評価された結果ですから、乗らない手はありません。
仮に、それがすぐボロボロになるシャトルだったとしても先生のミスではありません。他の学校もみんな使っていれば「そんなもの」です。失敗する確率はゼロです。(笑)
冗談はさておき、シェアの話に戻しましょう。
今やRSLのシャトルも、かなり多くの学校で使われるようになりました。
中学高校のバドミントン部の40%超で使われています。
↓↓↓
■ 都道府県別RSLシャトル利用率(納入実績)※ 2021年6月時点
■は納入実績が50%を超える都道府県
■は納入実績が40%を超える都道府県
特に、北海道や東北地方の学校でたくさん使われています。
これは冬が厳しい地域性ゆえ、シャトルの耐久性がより重要視されているからだといえるでしょう。
冬は、気温の低下や乾燥などで夏場に比べてどうしてもシャトルが壊れやすくなります。そのため、寒い地域では「安定した丈夫さ」がより一層求められます。
ぜひ試してみてください。
また、他で部活シェアが高いのは、当然、誰もが知るトップメーカー。RSLに比べると値段は張りますが、上位シャトルの品質は間違いありません。
「みんなが使っている」という観点で選ぶなら「RSL or トップメーカー」の2択です。
最後にもう一度、部活シャトル選びで失敗しないためのポイントをまとめてみます。
以上です。
限られた予算を大事に使って、生徒さんに1球でも多く、良いシャトルを使って練習させてあげてください。
クラブの予算・運営費用に直結しますから。
でも、大事なはずのシャトルの耐久性。きちんと評価できている人は意外と少ないです・・・
あなたは大丈夫ですか?
今回、専門メーカーとしてシャトルの耐久性について、正確にお話します。クラブのシャトル選びに役立つと思いますので、ぜひ最後までお読みください。
どんなメーカーでも、どんな良い羽根でも、全球100%耐久性の高いシャトルは作れません。
シャトルは自然素材でできている以上、耐久性には必ずムラや波があります。
これはご存じだと思います。
だから、多くの方が色んなシャトルを「1~2本試して、本格的に使うものを決める」わけですが・・・
実はこれこそがシャトルの耐久性を見誤る原因です。
数回の使用では、良い・悪いどちらにも偏る可能性が大きすぎます。
もちろん、中には数回でなく「3ヶ月~4ヶ月かけてじっくり試している」という人もいるでしょう。
それでも、まだ少ないです。
数か月程度の間隔では、同じロット(同時期に同条件で製造)のシャトルだということも十分あり得ます。
ですので、最低でも1年は通して耐久性を見極めてください。
シャトルの耐久性とは「年間を通した品質安定性」です。
問題は、どのシャトルを1年も試してみるかですね。
次に、シャトルの耐久性の決まり方について詳しくお話します。
当然、シャトルの耐久性には、羽根そのものの強さが影響します。
でも・・・
というようなものが良いわけではありません。
「肉厚・軸太」といえば丈夫そうですが、耐久性はそれだけで決まる単純なものではありません。
厚みや軸だけではなく、油分・水分量・弾力性・強度など様々な要素がからみ、そのバランスが重要です。
そもそも・・・
水鳥羽根は下のような形をしていますので、根本の方でカットすればいくらでも「肉厚・軸太」にできてしまいます・・・
また、特級・1級といったグレード(等級)も、基本的に耐久性を示すものではありません。
グレードの評価基準は、羽根の形状(まっすぐor曲がってる)や色など、耐久性とは関係ないものも多いです。
では、
羽根の強さは何で決まるか・・・ですが
ずばり「原毛」で決まります。
原毛とは「水鳥の生羽根」です。羽根の厚みや軸の太さといったぱっと見でわかる要素だけでなく、未加工の状態でないとわからない要素も強さに影響します。
そのため、RSLでは羽根調達の専門部を組織し、原毛を自分たちで直接目利きしています。
強さの本質を無視して「肉厚・軸太・特級」など雰囲気だけアピールしている製品は中身が伴っていない場合がほとんどです。気をつけてください。
シャトルの製造には意外なほど多くの「人の手」がかかります。
1個のシャトルを作るのに、約40の工程(会社によって前後します)があり、手作業もたくさんあります。
当然、製造に携わる人々の技量・経験値も、耐久性を決める重要な要素です。
シャトル作りには人が重要なわけですが・・・
しばしば、中国(シャトル原産国)の製造業では工員の急な離職が問題になります。
それこそ旧正月明けに一度に何十人も辞めてしまうことも珍しくありません。中小規模のシャトル工場だと立ち行かなくなるレベルです。シャトルの品質低下は避けられません。
こうした見えないリスクも年間を通すとムラが出る理由のひとつなので、押さえておいてください。
ちなみに、RSLでは、大規模化でこうしたリスクを軽減しています。
常時、数千人もの熟練スタッフが製造にあたっているので、たとえ一度に数十人離職したとしても、ほぼ影響はありません。(実際の離職は少ないです)
工場の人材(技量・安定性)は消費者が見れるものではないので、こうした「規模」を参考にするのもひとつの方法です。
シャトルの耐久性は、一見すると「ほんの些細な違い」のようなことでも変わります。たとえば・・・
水量・水の温度・洗浄剤の種類や濃度・洗う時間でも、シャトルの耐久性は変わります。
たまに「黒ガチョウを漂白」したというシャトルがありますが、論外です。
そこまできつい薬品を使うと羽根は確実にボロボロになってしまいます。
シャトルの耐久性に意外と深い関連があるのが、接着剤(特殊グルー)です。
RSLでは季節ごとに配合を変えています。また、水鳥の種類(ガチョウやアヒル)や羽根の種類(夏羽根・冬羽根)ごとにも調整しています。
1枚30センチもある水鳥羽根のどこを取るかで耐久性は変わります。
耐久性と重量がベストなバランスになる位置でカットするのが理想です。
—
これらの微差をひとつずつ突き詰めるとシャトルの耐久性は確実に上がるのですが、細かく調整をしている工場を、あまり聞いたことがありません。
正確な調整には長年のデータ取りが必須なので、ノウハウがないのかもしれません。
でも、それ以前に、次でお話する「構造」の問題もあってあまり意識していないという方が正確かもしれません。
シャトルの耐久性を決める要素は、製造の上流から下流までいたるところに存在します。
当然、耐久性を上げるためにはその要所要所できめ細やかな品質管理が必要です。
しかしながら、ほぼすべての国内バドミントンメーカーはシャトル製造を外注(=買い付け)しています。
図にすると下記のようなイメージです。
バドミントンメーカーが取引するのは、シャトル製造工場(E社)とだけです。
A社~D社には、基本的に関与しません。
この「構造」の問題は、品質管理が弱くなることです。
たとえば、
シャトル製造では、その過程で必ず不具合のある羽根やシャトルが出ます。それをどのくらいの精度で弾くかは耐久性に直結します。
非常に大切なポイントですが、やりすぎると歩留まり(製造効率)が下がるので、この構造下ではどうしても甘くなります。
ちなみに、私達RSLはというと・・・
↓↓↓
基本的な構造が違います。
シャトルの全工程を自社グループ内で完結しています。(日本で1社だけ)
すべての工場がひとつのように稼働する独自のRSLマグネティックシステムを敷き、全工程での品質管理を可能にしています。
こうした構造も、耐久性に関わるので押さえておいてください。
シャトルに「鮮度」と言うと違和感があるかもしれません。
でも、シャトルは天然の水鳥羽根を使っているため、概ね製造から3ヶ月~6ヶ月くらいで劣化がはじまり、1年も経つと明らかに耐久性は落ちてしまいます。
つまり、製造から使用するまでの時間が短いほど、耐久性は高いと言えます。
鮮度は直接見極められませんが、流通量の多い売れ筋のシャトルを選ぶと失敗が少ないです。
回転率が低い(=売れにくい)シャトルは、メーカー倉庫やお店で長期在庫品になっている可能性があるからです。
ちなみにRSLは、製造したシャトルをお客様に直接お届けするDtoCメーカーです。
お店を通して販売する一般メーカーよりも、圧倒的に早くお客様のもとへお届けできます。
また、シャトルのご利用状況も直接把握できるので、工場発注も細かくコントロール可能。長期在庫が発生しません。
いつでも耐久性の高い状態でご提供できています。
ここまで、シャトルの耐久性についてお話しましたが、いかがでしたか?
かなり内向きな話もしましたので、知らないこともあったかと思います。
耐久性を上げる要因は多く複雑で、その多くが消費者からは見えにくくなっています。
それをいいことにおかしな宣伝文句で耐久性をアピールする製品も少なくありません。
今回の知識を活用して、ぜひ多角的・論理的にクラブのシャトルを検討いただければと思います。
また他にも、RSLではシャトル選びに役立つ情報を発信しているので、合わせてご確認ください。
最後に・・・
私達RSLは耐久性シャトルのパイオニアです。100年近い歴史・ノウハウがあるので、耐久性ではどこにも負けないと自負しています。
さまざまな角度から検討していただき、耐久性の高いシャトルが必要なら、ぜひ1度使っていただければ嬉しいです。
]]>「そもそも検定球って何?」という超基本的なことから、
といった、他では、なかなか語られないことをお話しますので、検定シャトルについての知識が深まると思います。
また、おすすめできる検定シャトルも数種類、紹介しています。ぜひご確認ください。
まずは、バドミントンをはじめて間もない方に向けて検定球の基本からお話します。
「大体わかるよ」という人は、次の項目まで飛ばしてもらって大丈夫です。
バドミントンの検定球というのは、試合球のことです。
公式試合では、(公財)日本バドミントン協会の検定審査に合格したシャトル(=検定球)しか使えないと決められています。
また、基本的に質の高いシャトルなので飛びが正確です。そのため上級者の多いクラブでは日頃の練習用としても使われています。
一般的に「検定球」と呼ばれることが多いですが、正確には「第1種検定合格球」と「第2種検定合格球」のことで、それぞれ下記の定義がされています。
日本バドミントン協会が主催する大会およびその予選大会で使用できるシャトル
日本バドミントン協会の加盟団体(各都道府県・市町村協会や連盟)が単独で開催する大会で使用できるシャトル
堅苦しい説明ですが、シンプルにすると・・・
第1種は全国レベルの大きな大会でも使えるシャトルで、第2種は○○市大会など地方大会でしか使えないシャトルという意味です。
ちなみに、地方開催でも第1種が主流で、第2種を使う大会は少ないです。シャトルの流通量にも大きく差があり、第2種はマイナーな印象が拭えません。
なお、検定球かどうかの見分け方は簡単です。
検定球には必ずシャトルの筒に金色(第1種)または銀色(第2種)のシールが張ってあります。
それ以外は「中身は検定球」とか書かれていても検定球ではありませんので、間違えないようにしてください。
基本項目は以上です。次項からより検定球について掘り下げます。
ひとくちに検定球といっても、2,000円代のシャトルから6,000円代のシャトルまでさまざま。
完全に値段と品質が一致するわけではないですが、この開きは品質の差ととらえて差支えはありません。
同じ第1種検定合格球でも、ハッキリ言って中身は全然違います。
年に1回、全メーカー立ち合いのもと「検定審査会」が行われるのですが、そこでも明確な差が見て取れます。
ブレずにまっすぐ飛び、全球ピタリと同じ位置に着地するシャトルもあれば、ぽろぽろと80cm程度の飛距離の誤差が出るシャトルまで、ピンからキリまでです。
基本的に検定球は上質なシャトルですが、一律に最高品質を保障するものではありません。あくまで、試合で使うに足る一定の品質があることを証明されているにとどまるのでご注意ください。
(いくらピンキリとはいえ)検定球は日本バドミントン協会が認めてるんだから練習球よりは高品質なはず。
と考える人が多いですが・・・
実は、検定球と練習球に「違い」はありません。
違いはないというと語弊もありますが、検定球は検定球、練習球は練習球と別規格で作り分けているわけではないという意味です。同じ水鳥シャトルです。
ラインアップの中で上位クラスの2~3銘柄が検定球となり、それ以下のシャトルが練習球となるのが通例です。
つまり、「練習球<検定球」という式が成り立つのは同じメーカー内だけです。メーカーをまたぐと「練習球>検定球」となることは珍しくありません。
たとえば、RSLのファーストステップや最大手メーカーの1本3,000円超の練習球は、多くの中小規模メーカーの検定球より品質は上です。
「検定球だから」というシャトルの選び方は、良いとは言えません。
のような、検定審査を通してないからその分安い。というシャトルがありますが、本当でしょうか?
たしかに、検定審査にはお金がかかります。
第1種検定の場合、検定審査料・申請料・審査合格証票料(検定シール代)、合わせて最低でも約69万円/年が必要です。
この費用をカットしてどのくらい安くなるか・・・ですが、
1万本シャトルを作ったとすると、1本あたりの検定コストは69円。シャトル1個に換算すると5.75円。
「あえて検定を受けないこと」のコストダウン効果はこの程度です。声を大にして言うほどでしょうか。
また、メーカーが支払う検定費用は、日本バドミントン協会の財源として、バドミントンの普及発展のため、さまざまな用途で使われています。
個々のプレーヤーも協会に登録費用を支払っているのに、利益を得る立場の事業者が支払わないというのはどうかと思います。
少なくとも、日本バドミントン協会の「検定」という枠組みにただ乗りし、自分の商売に利用するのはモラルに欠けています。
「検定球相当」のシャトルはあらゆる面でおすすめできませんのでご注意ください。
第1種検定合格球は30銘柄近くありますが、その中でトップクラスと言えるのは、最大手メーカーの第1種検定合格球(6,000円台の方)と、RSLの「NO.1ターニー」です。
日本バドミントン協会と、BWF(世界バドミントン連盟)の、両認定を受け、国際大会でも使える日本のシャトルは、この2銘柄だけですから。
トップシェアメーカーの検定球は、私達の製品ではありませんし、誰もがその品質を認めるところだと思いますので、何も言うことはありません。
「NO.1ターニー」は私達RSLのシャトルなので、少し詳しく説明させていただきます。
NO.1ターニーが誕生したのは90年以上も前。それ以降、現代まで何世代にも渡って使われている「世界の主流」といえるシャトルです。
バドミントン大国であるマレーシア・タイ・香港・台湾をはじめとしたアジアの国々だけでなく、ヨーロッパ全土で広く普及しています。
耐久性能・飛行性能・飛距離集中度・ガチョウ羽根の品質といったシャトル専門メーカーの技術が詰まった総合力NO.1のシャトルです。
ぜひ、一度使ってみてください。
もちろん、上記2銘柄のトップクラスの検定球ははずせません。
それと最大手メーカーのもう1つの第1種検定合格球(5,000円台の方)も、良いと思います。
自信を持っておすすめできるのは、この3銘柄。他社さんのものなので伏字ばかりになってすみませんが、大体わかりますよね。
この3銘柄なら、試合ではもちろんのこと、ハイレベルなクラブでの練習にも役立つはずです。
]]>本日は、
という方に向けて
バドミントンシャトルの専門家の立場から、シャトル選びの新基準というテーマでお話します。
基準さえしっかり持てれば、シャトル選びはぐっと楽になります。
1つ目の新基準は「価格」です。
価格が適正かどうか・・・ではなく、その前に、安すぎるシャトルをばっさり切ってしまってください。
いわゆる足切りです。
安いシャトルは例外なく羽根の質を下げてコストカットしています。そのため、競技としてのバドミントンに必要な質を満たしていません。
ブレが多い、軌道も安定しない、すぐ壊れる・・・練習の質も落ちますし、予算の節約にもなりません。
これは、どのメーカーでも同じ。
たとえば、大手メーカーの上位クラスのシャトルは良質ですが、価格が安すぎる下位クラスになると正直・・・です。
だから、価格で足切りするのはシャトル選びの最適解のひとつと言えるのです。
足切りのラインは、市場価格やクラブのレベルによって変わりますが、概ね1本2,800円かそれ以上にしておくと良いと思います。
2つ目の新基準は「常識」です。
「昔の常識、今の非常識」ではありませんが、バドミントンのシャトルを取り巻く環境は昔と変わってきています。
たとえば、
昔から、アヒル羽根よりガチョウ羽根の方が丈夫で耐久性が高いと言われています。
たしかに、そうなのですが、昔ほどの差はなくなりました。時には逆転していることも・・・
これは、本来食用であるガチョウの品種改良によるもの。飼育期間の短縮化や羽根の採取方法の変化がその一因です。
きちんとした工場では、アヒル・ガチョウにこだわらず、その都度、丈夫さを評価して水鳥シャトルを作っています。
ですので、今は、あまりガチョウかアヒルかにこだわる必要はありません。
昔はシャトルといえば天然コルク一択。人工コルクは質が悪いという評価でした。
しかし、今は人工コルクの製造技術も上がり、耐久性で天然コルクをしのぐ製品も出ています。
逆に、天然コルクは、自然素材ゆえに安定供給が難しいことと、世界的なワイン需要増から、質の良いものは手に入りにくい状況が続いています。
ちなみに、良質の天然コルクは、1個70円~80円もの高値でフランスの高級ワインブランドに流れているようです。
現代では、品質安定性の面やコスト面で優位性のある、人工コルクが世界の主流となっています。
もちろん、基本的には検定合格球(試合球)の方が高品質です。
ただ、今は、小さな輸入メーカーや小売店オリジナルブランドも増え、残念なことにあまり質が高いと言えない検定球も出ています。
それらと比較すると当然、しっかりしたメーカーの練習球の方が高品質ということになります。
「練習球なみの低価格の検定球」には注意してください。
—
昔の常識に引っ張られてしまっては、良いシャトルを見逃してしまうことになるかもしれません。気をつけてくださいね。
3つ目の新基準は「視点」です。
極論ですが、シャトルの宣伝文句はすべて無視してかまいません。結構むちゃくちゃな事を言っている会社もありますから。
では、何を見るべきか?
答えはシンプル。「事実」だけに着目すれば冷静に判断できます。
たとえば規模。
バドミントンのシャトルは工業製品である以上、規模が大きい方が圧倒的に有利です。
もし、ラケットなら「大手にできない尖った商品開発」みたいな小さいメーカーの優位性はあるかもしれません。
しかし、シャトルにおいては小さいメーカーが優位に立つ点は1つもありません。
という市場の原理・原則にはどうやっても勝てないんです。
シャトルを選ぶときは、本当かうそか判断つかない宣伝文句より、「事実」に視点を合わせましょう。
4つ目の新基準が「耐久性」
多くの人が誤解しているので、シャトル専門メーカーとしては、かならず押さえてほしいポイントです。
シャトルの耐久性とは、1個ずつの壊れやすさではありません。
そんなのはどうやってもムラが出るので、正しい評価のしようがありません。
シャトルの耐久性とは「年間を通した品質の安定性」です。
飛行性は、グレードの高い羽根を使うことで上げることができます。
飛距離集中度は、きちんと最終テスト・検品すれば上げることができます。
ただし、耐久性だけは「こうやったら上がる」というものはありません。
強いて言えば作り手の総合力で決まりますが、それでも作った個々のシャトルが強いどうかは、使い終わる最後の時までわかりません。
最高級のシャトルでも、壊れるときは一発で壊れます
だから最低でも1年。年間を通して良し悪しを判断する必要があります。
その中で、もっとも安定して長く使えたシャトルが真に耐久性の高いシャトルです。
1回や2回の使用だけでは、良いも悪いも必ず見誤ります。じっくり見極めてください。
ここまで4つの新基準についてお話しましたが、いかがでしたか?
何かひとつでも、あなたの新しい知見になっていれば幸いです。
さて、突き詰めるとシャトル選びは「消去法」です。
今回の4つの新基準を活用して、次のステップで進めると、きっとベストなシャトルに出会えます。
もちろん、私達のおすすめはRSLのシャトルです。何せ、世界で一番たくさんのシャトルを作っていますから。
もしくは、日本トップシェアメーカーの上位クラスのシャトル。
この2社のシャトルから予算に合わせて選ぶのが、現実的に考えて一番失敗がないはずです。
どうぞご参考に。
]]>でも・・・
シャトルは性能や品質が目に見えないから、なかなか難しいですよね。
そこで今回、もしかするとタブーかもしれませんが・・・
シャトルの値段について、洗いざらいお話しします。
ちなみに、私達RSLは、世界最大のシャトル製造会社&直販メーカーです。シャトルの価格についても多くの知識があります。きっとお役に立てると思います。
まず、本題のシャトル価格の前に、あなたに知っておいてほしいことがあります。
それは、日本にシャトルを「作っている」バドミントンメーカーはほとんどないということです。
シャトル専門メーカーである私達RSLと、バドミントン最大手Y社の2社だけです。(Y社はラインアップの一部のみ自社製造)
その他90%以上のメーカーはシャトルは外注です。有名スポーツメーカーも、小さなメーカーもみな等しく、中国にあるシャトル製造工場から「購入」しています。
この前提を押さえておかないと、次からの話が少しわかりにくくなるかもしれないので、先にお伝えさせていただきました。
それでは、本題へどうぞ。
さて、以下の2つのシャトルがあるとします。
普通に考えるとA社のシャトルの方が、品質が高いはずですね。
1本500円も高いのですから、2クラス分くらいの違いはあると考えるのが普通の感覚ではないでしょうか。
でも中身を比べてみると、微差・・・それどころか
「同じ工場で製造したまったく同じシャトル」だということさえあります。
身も蓋もない言い方になってしまいますが・・・
工場から仕入れたシャトルをいくらで売るかはメーカーの自由です。
実際、広告・販管などの諸経費や、企業の戦略・経営方針(競合との兼ね合い)など、品質とは無関係なところが、値段の要因になっていることが非常に多いです。
値段と品質は完全にリンクしているしているわけじゃないので注意してくださいね。
シャトルに関しては、一般的に次のように考えられていることが多いと思います。
大体こんな価格の並びになっていることが多いですから。
↓↓↓
■シャトルの販売価格イメージ【例】
でも、本当に「大手=割高」「小規模=割安」なのでしょうか?
市場の原則をあてはめると、価格競争力は大手メーカーが遥かに上です。
どんなものでも、仕入れる量が多いほど仕入価格(原価)は安くなるからです。
たとえばこんな感じです。
↓↓↓
■シャトル仕入価格イメージ【例】
シャトル品質 | 大手メーカー (年間仕入30万本) |
小規模メーカー (年間仕入1.2万本) |
---|---|---|
Sクラス | @3,000円 | @3,450円 |
Aクラス | @2,700円 | @3,105円 |
Bクラス | @2,400円 | @2,760円 |
基本的に、小さいメーカーが大手メーカーと同じ土俵で戦うのは無謀です。
それを踏まえると・・・
■シャトルの価格内訳イメージ【例】
となっている可能性が出てきます。
もちろん、全部が全部そうとはここでは言い切りません。
でも、購買力にハンデのある小規模メーカーが、価格的に優位に立てる理由が少ないのは事実です。
コストパフォーマンスに関しては、一度固定概念を外して、冷静に見比べた方がいいでしょう。
ちなみに、余談ですが・・・
仕入量を増やすために、自社ブランドシャトルの発注とともに、一部ラベルを張らない無地筒での納入を希望するメーカーもあります。
こういうシャトルです。
↓↓↓
無地筒シャトルは小売店に流れ、アウトレット品やオリジナルシャトルとして流通します。「中身は一流メーカーと同じです」という風なアピール文を添えて。
こうしたシャトルはコストパフォーマンスが良いように見えて、結局のところ、仕入れの仕入れ。それほど得ではないので気をつけてください。
どんなものにも、相場があります。
ラーメンだったら700円~800円くらい、居酒屋だったら4,000円~5,000円というところでしょうか。
さて、この相場。言い方を変えると、
消費者が求める品質を提供するのに必要となる平均的な金額です。
200円でラーメンは作れても、「お店品質のラーメンを食べたい人」を満足させるのは難しいでしょう。
シャトルだったら1本あたり・・・
このくらいが相場です。
※ 2022年の市場価格調査(実売価格)より
もちろん、これよりかなり安いシャトルもありますが、必要な品質レベルはまず満たしていません。
たとえば、1本2,000円台の第一種検定球。
同じ検定球でも相場の4,000円台のシャトルと同品質であることはあり得ません。
だって、完全自社生産・世界最大製造量・ユーザー直販という価格的に有利な条件が揃っているRSLでも、上位ランクの羽根を使ったシャトルを2,000円台で出すのは無理ですから。
相場からかけ離れた格安シャトルは間違ってもお買い得ではありませんので、気をつけてください。
バドミントンのシャトルは単純な価格比較では、良し悪しを決められません。
また、お買い得に見えても、そうでないものが多いです。
値段とともに背景(その値段になる理由)もセットで見るようにしてください。
たとえば、RSL。
私達RSLは安さを売りにしているわけではありませんが、「構造上」他メーカーより2割~3割程度コストを下げることができます。
その背景にあるのは
という「事実」です。
言ってるだけの宣伝文句ではないのがポイントです。
もし、シャトルを購入しようとするとき、価格的に良さそうなものを見つけたら
という点は、何となくでもチェックするようにしてみてください。
価格が適正かどうかを見極めるヒントになるはずです。
]]>内容がここに入ります。タイトルはh3になっています。
内容がここに入ります。タイトルはh3になっています。
内容がここに入ります。タイトルはh3になっています。
内容がここに入ります。タイトルはh3になっています。
ここにキャプションコンテンツの内容が入ります。デフォルトでは余白ナシのpタグです
ここにキャプションコンテンツの内容が入ります。クラスcap_redを取るとグレーになります
ひとことで説明するなら、季節ごとに使い分けるための番号ですが、バドミントンをはじめて間もない方だと少しわかりにくいかもしれませんね。
そこで、今回・・・
という方に向けて、シャトル専門メーカーRSLが、どこよりも詳しく説明させていただきます。
意味さえ押さえればカンタン。もうスピード番号違いで失敗することはなくなるはずです。
まず、スピード番号を理解する上で大事な、シャトルの性質や飛び方についてお話します。
シャトルの重量はわずか5g前後。A4のコピー用紙1枚とほぼ同じです。投げたり飛ばすものにたとえると、パチンコ玉と一緒です。
軽い割りに(体積が)大きいため、非常に空気の影響を受けやすいという性質があります。
この性質・形状こそが、球速の緩急を生み出し、バドミントンを面白くしているのですが、同時にある欠点も生み出してしまっています。
それは、環境(気温・気圧)差によって、「飛び方」がまるで変わることです。
まったく同じ強さで打ち出したとしても・・・
ということが起こってしまいます。
なぜそうなるのか?をきちんと説明すると、かなり難しい話になってしまうので、かんたんにお話します。
まずは下図を見てください。
気温が高いと空気は膨張し薄くなります。そうなると空気抵抗が減るのでシャトルはよく飛びます。(図-左側)
気温が低い場合は空気は収縮ぎみで濃いまま。空気抵抗が増えるのでシャトルは飛びにくくなります。(図-右側)
気温や季節によって数十センチも飛距離に差が出てしまうのですから、球技の「球」としては、やはり難があります。
それを解決するためのアイデアが、次の「スピード番号」です。
バドミントンのシャトルを作るとき、あえて「飛びやすさ」を数段階変えて作ります。
もちろん、気温などで変わる飛距離の違いを吸収するためです。
その飛びやすさに番号をつけたものが「スピード番号」です。
スピードというと「速度」をイメージしがちですが、この場合「飛距離」ですので押さえておいてください。
通常、1銘柄のシャトルに、2~5番のスピード番号が振られていて、下記「適正温度範囲」によって使い分けます。
上記温度は、体育館の室内温度。外の気温じゃないので注意してくださいね。
なお、スピード番号は、蓋の上についているシールで簡単に見分けることができます。
中のシャトルそのものには記載がないので、違うものが混ざってしまわないように注意してください。
スピード番号はシャトルの重量で決まる・・・と説明されていることもありますが、正確ではありません。
もちろん、重量はスピードを決める重要な要素です。単純に重いほうが遠く飛びますから。
ただそれだけでは、どうしても飛距離にバラつきが出てしまいます。
同じ重量のシャトルでも、直径や羽根の角度が違うと、受ける空気の抵抗が変わるからです。
シャトルは、天然の素材を使っているため、完全に同一のものは作れません。1つずつに必ず差や違いが出てしまいます。
だから、RSLでは製造したシャトルを全球打ち出して、実際に飛距離を計測しています。
当然、飛距離集中度は高くなり、同じ力で打ち出せば既定の範囲内に収まります。
もし、今お使いのシャトルの飛距離があまりにバラつくようでしたら、その製品はテストせず、重量だけで分類されたものかもしれません。
海外ではスピードを番号でなく、グレーンという重量の単位で表記しますから。
状況にもよりますが、同じ条件で打ち出せば約30センチ変わります。
ですので、試合で互いにシャトルを出し合う場合は要注意です。特に春先など季節の変わり目では、相手の出したシャトルのスピード番号を確認しておかないと思わぬミス(失点)につながります。
スピード2番よりスピード5番の方がよく飛びます。
環境的に夏はシャトルが飛びやすく、冬は逆に飛びにくいからです。実はこれ、結構なベテランプレーヤーの方でも、言葉にすればこんがらがります。2番(夏用)・5番(冬用)という覚え方が一番シンプルです。
基本的に各メーカー共通です。
ただし、海外製のシャトルをそのまま輸入して販売している業者のシャトルは違う場合があります。また、使用時期の短い2番・5番がないシャトルや、スピード番号自体ないシャトルもあるので、そういった製品を選んでしまわないよう気をつけてください。
スピード1番や6番・7番は、メーカーによってはカタログに載っていますが、通常は販売されていません。
スピード1番は高地(山間部)で使われることがありますが、ほとんど別注です。また、6番・7番に関しては、存在しないに等しいです。5番でもプレーができない程の寒い環境で、バドミントンは行われないからです。
いいえ。変わりません。
スピード番号はあくまで分類。洋服でいうところの「サイズ」のようなものです。
「スピード5番は壊れやすい」と言う人もいますが、5番だからというよりは季節要因です。冬は乾燥や低温でシャトルには厳しい季節。どのシャトルも壊れやすくなってしまいます。
最後に、スピード番号の選び方をご案内します。
基本的には、シャトルを使うときの体育館の室内温度で選びます。
とはいえ、室内温度と言われても、ピンとこないかもしれませんね。
そんなときは、月ごとの大まかな目安をまとめましたので、参考にしてみてください。
上記は、本州(平野部)の参考例です。
寒い・暖かい地域の方は、お住まいの場所に合わせて調整してください。
また、標高の高い山間部だと、気温の他に気圧の影響が大きいので、番手を落として使うことが多いです。(3番の時期に2番など)
もう一つ補足すると、北海道では5番シャトルはほとんど使われません。ほとんどの体育館に暖房が入っているので秋~春まで4番を使うのが通例です。
よくわからない場合は、RSL公式直販ストアにおまかせください。お住いの地域・使用時期に最適なシャトルを選んでお届けします。
—
さて、ここまでシャトルのスピード番号について解説しましたが、いかがでしょうか?
スピード番号はバドミントンの競技を成立させる大事な要素。
日頃の練習でも、スピード違いのシャトルを使ったままだと、成果も半減しかねません。
ぜひ、正しい飛距離のシャトルを使ってバドミントンを楽しんでくださいね。
]]>